あな痔(痔ろう)について

肛門周辺の何らかの異常や病気のことをまとめて「痔」といい、主に「いぼ痔(痔核)・切れ痔(裂肛)・あな痔(痔ろう)」の3つの種類があります。

 

痔は糖尿病や高血圧や虫歯などと同じ生活習慣病の1つです。

 

「いぼ痔(痔核)・切れ痔(裂肛)・あな痔(痔ろう)」の痔は、それぞれに原因や症状や治療法が違うので、まず、自分の痔がどのタイプなのかを見極めることが必要なんです。

 

まず、その中のあな痔(痔ろう)について説明したいと思います。

 

 

あな痔(痔ろう)はある日突然起こるものではなく、おしりからバイ菌が侵入してジワジワと膿のトンネルができてしまった状態です。

 

そもそもあな痔(痔ろう)は肛門の歯状線に肛門小窩というくぼみがあり、たまたまなんらかの原因で便に含まれる大腸菌などの細菌がこのくぼみに入り感染を起こすと化膿し、だんだんと膿がたまっていきます。

 

こうなると肛門の周囲がはれ、ズキズキと激しく痛みだしたり、ときには38度を超える高熱になります。

 

この状態があな痔(痔ろう)の前段階で“肛門周囲膿瘍(のうよう)”といいます。

 

ここでしっかりと治してしまえば半数の人はあな痔(痔ろう)にならずに治ります。

 

やがて肛門にたまった膿がおしりにトンネルを形成して出口(二次口)から出てしまえば炎症は治るのですが、残りの半数の人は肛門陰窩(原発口)が入り口となり、細菌が入り込んで炎症を起こすと再び膿瘍となってあな痔(痔ろう)は繰り返し再発して自然に治ることはほとんどありません。

 

あな痔(痔ろう)の治療ではたいてい手術が必要です。